
レイクブルーの琵琶湖に佇む、
滋賀県最古の
神社・白髭神社の湖中鳥居
滋賀県の6分の1の面積を占める、国内最大の淡水湖・琵琶湖。別名“マザーレイク”とも呼ばれる美しい湖は、古代からさまざまな命や文化を育んできました。県内は琵琶湖を中心に湖南、湖北、湖東、湖西の4つの地域に分かれており、今回はその中から2つのエリアをご紹介します。
1つは、日本で唯一の有人淡水湖島で、豊かな湖魚が水揚げされる「沖島」があり、豊臣秀次が築いた城下町・近江商人の街並みと豊かな水辺の農村が交わる「湖東エリア」の近江八幡。
もう1つは比叡山延暦寺や日吉大社など、歴史ある寺社仏閣への観光の拠点となり、京都の洗練された懐石文化の影響も受けてきた「湖南エリア」の大津・おごと温泉です。そこには、琵琶湖の水の恵みを受けて発展してきた、独自の食文化が今も息づいていました。
レイクブルーの琵琶湖に佇む、
滋賀県最古の
神社・白髭神社の湖中鳥居
琵琶湖の沖合約1.5 kmに浮かぶ
「沖島」は日帰りで観光可能
「熟れ鮨」の代表格である
「鮒寿司」。
湖魚をご飯と塩で漬け込んで
熟成させる滋賀の郷土料理
鮒寿司の魅力を語ってくれた
「ひさご寿し」の川西豪志料理長
オーダーが入ってから
カットして出される鮒寿司
「川西豪志自家製鮒寿し」
2,500円(税抜)と
地酒「松の司」
滋賀県の特産・
「北之庄菜間引き菜醤油漬け」は
コースの中のメニュー。
単品でもオーダーできる
「ひさご寿し」では地元の
九重味噌を使用
道の駅の日本酒コーナーも充実
滋賀県の湖南に位置する大津は、世界文化遺産の比叡山延暦寺や園城寺(三井寺)、日吉大社、石山寺などの神社や寺、多くの文化財や史跡、名勝が残された観光地で、
洗練された京都に隣接し、懐石文化の影響も受けてきた風光明媚な街です。
中でも、大津市街から少し離れた「おごと温泉」は、最澄によって開かれたと伝えられ、約1200年の歴史を持つ滋賀県で最大の温泉地となっています。
コースの中の一品
「子持ち鮎焼すし 酢取茗荷
栗渋皮煮」
旬の川魚を丁寧に焼いて盛り付ける清本さん
コースの中の一品
「無花果とイワナの酒蒸し
赤芝おろし丘鹿尾菜煎り出汁」
コースの中の一品
「近江牛醤油麹焼
草津葱 下田茄子 粟麩」
「懐石料理 極み」
16,000円(税抜)。
他にも夜の会席は
3,800円(税抜)~
近江牛は、日本三大和牛と称される「近江牛」「松阪牛」「神戸牛」の中で、最も古い歴史を誇るブランド和牛です。その歴史は江戸時代初期までさかのぼり、彦根藩が将軍家に献上したという記録が残されています。生育履歴のある安全な飼料や、おいしい水を飲ませ、一頭一頭、大切に育てられた近江牛。最近では、シンガポールをはじめ海外へも輸出され、高い評価を得ています。
琵琶湖の水と山溶けの澄んだ水、バランスのとれた飼料で育つ近江牛。そのサシの入り具合や、きめ細やかな肉質、甘みのある脂が絶妙で、口に運べば至福の瞬間を約束してくれます。
見事なサシが入った
柔らかな近江牛に舌鼓
「近江牛会席(夕食のみ)」
9,900円(税抜)
琵琶湖が視界いっぱいに広がる
最上階の露天風呂 「月心の湯」