赤いモニュメント「OYAKO」がシンボルとして有名な函館駅
2016年3月に北海道新幹線が開通して以来、空路だけではなく陸路からも観光客が気軽に訪れるようになった函館。五稜郭などの史跡や歴史的建造物、夜景の名所でもある函館山、異国情緒が漂う元町など、散策にぴったりの観光スポットがたくさんあります。
本州の最北端にあり、日本海・太平洋・オホーツク海に囲まれた北海道は、海の幸の宝庫です。その豊かな幸の中で、今や国内産はわずか10%以下の流通量になったといわれている「助宗鱈(スケソウダラ)」の卵や、北海道の先住民族といわれるアイヌが深く関わってきた「鮭」に焦点を当てて紹介します。
函館では北海道近海原卵のみにこだわった、たらこの加工業者や、助宗鱈を使用し斬新なメニューを提供するフレンチレストランへ。
札幌では日常の食卓に上がる鮭を「神の魚」として愛でてきたアイヌの歴史をひも解こうと、サケに特化した水族館や、アイヌの精神を受け継ぐオーガニックのレストランに伺いました。
赤いモニュメント「OYAKO」がシンボルとして有名な函館駅
朝から活気がある函館朝市
助宗鱈が水揚げされる噴火湾
噴火湾産原卵で作られたたらこを箱詰めする作業
着色料や添加物をほんの少量しか使用しないので、
色も自然なピンク色をしている
粒感がしっかりとしたたらこは塩分控えめで、たらこ単品でも丸ごと1本食べられる
北海道の素材を使った極上フレンチで知られる
オーナーシェフの松永和之さん
スーパーなどで販売されている乾燥させた助宗鱈
コース料理の一品
「助宗鱈と北海アサリを使ったクラムチャウダー」
コースの中の一品
「函館産ブリの燻製とビーツ、ローストした鹿部産
乾燥助宗鱈のパウダー」
窓が大きく取られた店内からは、庭が見える
オシドリ夫婦である松永シェフと奥様の美保子さん